私たちが生きる現代社会では、生活条件も考え方も異なる人同士が、地域社会で、そして地球規模で、互いに支え合うことが求められています。そして現代は、知識・情報・技術が急速に更新され、それらが私たちのあらゆる活動領域において重要な意味をもつ社会でもあります。公共社会学は、このような社会背景のもと多様な個性をもつ人びとが共に生きていける、新しい公共社会のあり方を探求する学問です。
本学科では、地域社会や国際社会が抱える課題に対して、教員と学生が一緒に向き合い、協働し議論を重ねます。大学4年間の経験を通して、現代社会で活躍するにあたり役に立つ、幅広い知識と分析スキルを修得します。
〈問題意識を育み課題解決力を高める〉
本学科の教育は、学生たちが現代社会課題に対する問題意識を高め、課題解決にあたり役に立つ実証研究のスキルを身につけることを重視しています。学生たちは課題解決をめざして人びとが協働する「地域社会」「国際共生」というフィールドに参画し、多方面に渡る経験を通して課題解決力を高めます。新しい公共社会を具体的、多角的に考えられるように、「地域社会ネットワーク」「アジア国際共生」という2つの履修領域を設けています。
〈情報化社会に対応できる基礎能力を身につける〉
現代社会課題に、社会調査・情報処理の基礎能力を活用してアプローチする力を、実習や演習を通して身につけます。本学科は2022年度より高等学校教諭一種免許(情報)を設置しました。社会課題に向き合う経験と併せて、卒業後の様々な場面で役立てるスキルを身につけます。
〈公共社会学科が重視する4つのポイント〉
1 新たな公共性、地域社会、国際共生の視点を培う。
2 コミュニケーション能力、リサーチ能力、ITスキルを習得する。
3 社会のニーズを的確に把握する調査力、分析力をつける。
4 問題解決への企画・提案力や調整力の基礎を培う。
社会学と公共性をベースに、現代社会の諸課題を、ローカルに、 グローバルに探求するカリキュラムを用意しています。あなた自 身で学びをコーディネートできます。
全学共通科目を履修するとともに、社会学、社会調査、 情報処理の基礎を学びます。
現代社会課題、地域社会ネットワーク、アジア国際 共生の関する科目群から、各自の関心に沿った学習を組み立てて いきます。1年次に学んだ社会調査・情報処理の能力をさらに伸 ばすとともに、社会調査実習に取り組むことを通して応用力を養 います。
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調査の企画から実施、分析、報告書の作成に至 るまでを学生が主体となって行います。社会の動向が表している ものを見極める能力を身につけます。
より高度な専門科目を学びつつ、関心のある分野の ゼミに入り、課題を設定し、原因を考察・分析する力を磨きます。
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本学科には、社会学だけでなく政治学、経済学、教育学、地理学、情報学など幅広い専門領域のゼミ(演習)が あります。少人数(原則6人以下)で文献を読んだり、グループや 個人による研究を進めたり、ディスカッションを行ったりします 。
自身で研究課題を設定し、卒業論文を執筆します。 1年次から身につけてきた知識やスキル、思考力の集大成です。 教員の指導を受けながら、疑問を見出し、実態を把握し、検証・ 考察をへて結論を導き出す、一連の論じる力を身につけます。