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公立大学法人 福岡県立大学

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公共社会学科

輝く学生たち

 研究成果を発信、社会貢献活動や地方公共団体とのコラボレーション事業に参加するなど、学内外で積極的に活動している学生をご紹介します。

研究論文が『日本航海学会学会誌』に掲載されました!

 日本航海学会誌224号(表紙).jpg今回私は『日本航海学会誌』224号(2023年4月)に論文「船員へのヒヤリングに基づく船内社会の実態」を投稿しました。3年生の春から研究を始め、現役の船員から引退した船員まで幅広い方々にお話をうかがい、船内社会の実態を調査していきました。数多くの「船員さん」に出会い、自然な会話の中でお聞きしたいことを引き出すことには、とても苦労しました。それでも、出会いが次の出会いを呼び、船内社会への理解が深まっていく感覚は、とても楽しく、社会調査の奥深さを実感しました。また、実際に、船の操縦席やエンジンルーム、食堂などの見学もさせていただきました。

 その後、研究を進めていくうちに人脈が広がり、日本航海学会(2022年11月、東広島)にも参加させていただきました。初めての学会参加で、とても緊張しましたが、海上研究の最前線を経験できた貴重な機会となりました。

 学会員の方々から、私自身の研究も学会誌に投稿してみてはと背中を押していただき、実際に投稿することになりました。投稿に当たっては、全日本海員組合の皆様や、他大学の先生方、そしてゼミ担当の先生から、構成づくりや文章の書き方の指導など手厚いサポートをいただきました。

ホームページ写真1(松岡)トリミング.jpg 投稿した論文が掲載された時は、本当に嬉しかったです。これまで研究してきた事を、1つの成果として発表する過程は、地道ながらもとてもワクワクする、忘れられない経験になりました。

  • 公共社会学科4年 松岡実佳子(広島県)

田川飛翔塾で大学生スタッフとして未来の田川をリードする中学生の成長を支える!

 田川飛翔塾2.jpeg私は、2022年8月に行われた第11期田川飛翔塾に大学生スタッフとして参加させていただきました。田川飛翔塾は、将来様々な分野でリーダーとして活躍する人材を育成するため、各界の第一線で活躍されている講師陣による講義やグループワークなどを内容とした6日間のサマースクールです。参加者は、在学する学校長の推薦を受けた田川地域在住の中学二年生20名程の塾生です。飛翔塾の最終目標は、「私たちが考える未来の田川」をテーマにグループ発表を行うことです。最終グループ発表は、一般公開で実施されるためグループ発表までにいかに高いレベルに持っていくかが、我々大学生スタッフで構成されるグループリーダーやサポートスタッフの役割の一つです。学生の所属は信州大学1名、同志社大学2名、西南学院大学2名、純真学園大学2名、北九州市立大学2名、福岡県立大学3名、総勢12名で塾の成功を支えました。

 私はグループリーダーとして、ファシリテーターや塾生の体調管理、1日の振り返り、個人面談、グループワークや発表のアドバイス等を行いました。我々大学生スタッフは、田川飛翔塾の運営の一端も担っており、常に周りを見て動くことが必要でした。塾が始まる1か月前から塾開講期間にわたって何度も重ねたミーティングでは、進化する田川飛翔塾に何が必要なのか考えました。みんなが楽しみながらも集中して参加できる塾にしていくために、塾生へのアプローチの仕方や企画、塾生同士の交流を促す場や雰囲気づくりについて毎日話し合いました。

 私は現在、教員免許の取得を希望しており教職課程を履修しています。田川飛翔塾での経験は、多くの失敗をして失敗から考えることを教えてくれました。塾の最初のグループワーク及び発表は、どの班も課題が多く残る結果となりました。何度も重ねた話し合いでも補えきれなかった部分の多さに、私の想定の甘さと学習支援の難しさを痛感しました。しかし、これがこの塾の狙いでもあったのではないかと考えます。塾生や大学生スタッフは常に課題を抱え、小さな目標を達成していくためにみんなが変わり続けました。その小さな成長にみんなが心から喜ぶことができました。

田川飛翔塾.jpeg これらの経験は教職に関わらず、これからの人生において出会いや人とのかかわりという点で私や周りの方々にとって大きな影響を与えています。今後さらに新しい活動に足を踏み入れ、学外での活動にも尽力しようと思います。

  • 公共社会学科2年 宇津宮奈波(広島県)

若年女性に向けたがん検診促進事業「Cプロジェクト」に取り組み

Cpuro.jpg Cプロジェクトで、女子学生にがん検診の重要性を伝え、がん検診に行こうと思うきっかけを作るにはどのように伝えるべきか、県の担当の方、デザインに携わる方、他大学の女子大生と共に若年女性としての視点、それぞれの大学で学んでいる学問の視点から何度も議論を重ね、この度啓発資材と広告を完成させることが出来ました。➜ Cプロジェクト特設サイト

 議論では、そもそも若年女性ががん検診に行かない理由は何であるのか、それを踏まえてどのようなコンセプトで作成するか、どのようなキャッチコピーでメッセージを伝えるか、どのようなデザイン・フォント・啓発資材であれば女子大生の目に留まるのかといった様々な視点で皆さんとアイディアを出し合いました。私は公共社会学科での学びを活かし、がん検診の重要性を伝えるためのパンフレットで使用される統計資料に関する意見や若者のテレビ離れが進む中でYouTube広告などのネットメディアを使用することの重要性等について伝えることが出来ました。

 今回のCプロジェクトでの啓発資材やポスターは、全て『がん検診を、特別な日にしない。』というキャッチコピーで作成されています。その理由としては、ヘアサロンに行く日、個人の趣味を楽しむ日、友達と遊ぶ日のように、定期的ながん検診の日もあっても良いのではないか、「日常」の中にがん検診を取り入れてほしいと考えたためです。そのテーマをもとに、啓発資材は気軽に手に取ってもらえるようお洒落なデザインにしました。

 がんは誰しもがかかる可能性のある身近な病ですが、早期発見であれば9割以上が治る病でもあります。今回の『がん検診を、特別な日にしない。』という言葉やポスター・映像等を見かけて、自分事だと思いがん検診に興味を持つ若年層、そしてパンフレットや啓発資材を手に取って、詳しいがん検診に関する情報を知ってがん検診に向かう人々が、更に増えればと思います。

  •  公共社会学科4年 脇田 紀帆(宮崎県) 

  • ※「Cプロジェクト(C:Cancer)」は、県内4大学の女子学生と福岡県が共同検討組織を立ち上
  •  げ、啓発資材の共同企画・制作、広報を展開し、若年女性のがん検診受診率向上をめざす取
  •  り組みです。➜ Cプロジェクト

「英峰塾」の取り組み

英峰塾 ホームページ用写真②.jpg 「英峰塾」は、添田町立添田中学校のPTAからなる「おやじの会」などが主催し、同中学3年生を対象にした、学習支援を目的にしています。高校入試に備えた、学力向上を目指すために国語・数学・英語の学習をサポートしています。福岡県立大学の学生が講師となり、毎週末に活動しています。学習の際は、ホワイトボードを使って生徒の前で解説したり、一人一人を巡回して分からない問題で悩んでいる生徒にヒントを与えたりします。近年では年に1度お楽しみ会を開くなどして、生徒との親睦を深めるイベントも開催しています。

 英峰塾で学び、福岡県立大学に入学してきた学生もいます。英峰塾で学べることは勉強だけではありません。大学生が講師として中学生とコミュニケーションをとることで大学への興味が深まるというメリットもあります。大学生と日ごろから親しく接することで、大学というものに対し興味を持ち、大学進学を見据えた学習が可能になります。また、休憩時間に講師と気軽にお話することが楽しみで英峰塾に通っているという中学生もいます。学校とは違う雰囲気で勉強のモチベ―ジョン向上にもつながっていると思います。

 英峰塾は高校進学だけでなく、その後のライフキャリアにつながる出会いや機会を提供する取り組みであり、中学生にとって貴重な経験になると思います。

  •  公共社会学科4年 清 水  凜(福岡県)
  • 公共社会学科4年 長谷川 心悟(福岡県)

  • ※英峰塾は2009年に開講、今年度は24名の県大生が活動しています。
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