成人・老年看護学は、超高齢社会を見据えて成人看護学と老年看護学の内容を融合し、看護の対象者を成人期の生活の延長線上に老年期があるという『生活者としての視点』と、健康の保持増進、健康の破綻、健康の回復、そして安らかな最期の観点から『健康レベルの視点』の2つの視点で看護の対象者を捉えるカリキュラム構成になっています。 成人期および老年期のそれぞれの特徴的な健康問題や発達課題を理解し、成人期から老年期の移行に伴う身体的・心理社会的反応と経験に関しても焦点をあて、ライフサイクルにおけるつながりを学びます。そして様々な健康レベルにある対象者とその家族のニーズに応じた看護とともに、多職種連携の在り方や病院医療から地域包括ケアへと継続した看護について学ぶことで看護の基礎的実践能力を養います。
授業は、アクティブラーニングを中心に授業を行います。成人・老年看護の臨床経験が豊富な教員が、基本的な知識とともに自己の臨床経験をふまえ教授し、学習者がより臨床がイメージできるような工夫を行っています。演習では、成人・老年期の方の健康レベルに応じて必要な看護技術の向上や育成を目指し、事例患者の看護展開をもとに医療機器や高機能シミュレータを活用して、より臨床に近い環境で学習します。また、学習者が自己の経験を振り返り、ディスカッションを通して専門的な知識・技術・態度を養うシミュレーション教育を取り入れています。
実習では、成人・老年期にある方の特徴をふまえ、健康回復を促す看護や、健康課題をもちながらその人らしく生活するための看護を学びます。福岡県内の医療施設を中心に実習を行います。
